徒然ブログ~2026/8/18(奈良県東吉野村訪問記)

どんな事をブログに書こうかと発起人3人(吉岡代表、島田副代表、里中事務局長)で悩んでおりましたところ、小水力発電に関係することであれば、内容や時期にこだわらず、徒然なるままに、気楽に、最近のことも、昔のことも書いてみようかということにしました。

スタートのブログは、里中より、最近のことを書いてみます。

2026年8月に、奈良県東吉野村の「つくばね発電所」を訪問しました。

私が初めて東吉野村を訪問したのは、2013年頃だったと思います。まだ、「つくばね復活建設計画」が公開される前で、水面下で水量調査を依頼されていた、関西広域小水力利用推進協議会のメンバーが、取水予定の堰堤の前で「さて、どうやって水量を測ろうか」と。

今から思えば、相当に原始的なことをやったもんですが、プロと呼ばれる人の提案が、あまりにお笑いな方法でして、時効とは言えここでご紹介できません。あの頃からでしょうか「水力のプロ」と呼ばれている人のこと、残念ながら私はあまり頼りにしなくなりました。

それでも「つくばね発電所」は、2017年に無事完成し、今も元気に稼働しています。

今回訪問した時の様子を写真とキャプションで紹介します。

「つくばね発電所」の建屋は排水口のある右の建物。朱色の鳥居があるのは守り神の「白髭神社」。その左が、大正時代の旧発電所建屋の位置で、今は野外活動施設になっています。

ペンストックが曲がっているのは、野外施設の場所に新規で建屋を建てるのが困難だったためと聞きました。

最大出力82kW、最大取水量0.1㎥/秒、落差105m。水車タイプはチェコのシンク社製クロスフロー。

大正時代の取水ポイントと同じ場所から取水しています。当時は開口無圧で水平導水をして、建屋のうえ、山の中腹にあるヘッドタンクまで運ぶというレイアウト。復活計画なので、同じレイアウトを採用したそうです。

旧砂防堰堤に内掘りしたかのようなチロリアン。古いコンクリートと新しいコンクリートの切れ目がありますが、取水設計図が無いのでどういう構造になっているか想像するばかり。こうなる前の旧砂防堰堤で「笑い話・水量測定」をしたんです。

堰堤から沈砂池をみたところ。ここで砂を落とした水が、山を半周してずっとヘッドタンクまで、ほぼ水平に流れています。大正時代は用水路状態の導水だったようですが、復活計画ではパイプを埋設しました。目の錯覚もあるのですが、上り下りもあるような傾斜がゆる~い山腹を、細い配管での導水は、なかなかで・・・。

「つくばね発電所」を私は何度も訪問していますが、見るたびに歴史を刻んでいる様子を感じます。東吉野水力発電株式会社HPでは、過去の写真もありますので、比較してみてください。

なお、各地の水力発電所、復活した発電所にスポットをあてて、研究されているサイトを紹介します。

復活事業地域連携プラットフォームサイト

https://s-hydropower-revival-pf.studio.site

早稲田大学で研究されていた中尾京子さんら仲間の皆さんが、頑張って立ち上げた「地域エネルギー共創推進ラボ」です。水推会とも連携していく予定で、ご注目です。

                                 (文責:里中悦子)

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